2022年6月13日
 かねてから行きたいと思っていた場所がある。 山寺(立石寺)の奥、裏山寺と呼ばれる「峯の浦」に、この世とも思えないような絶景スポットがあるという。
 奥さんはひとりで出かけてるため、時間を気にせず(ただし日帰りで)、そこだけを目的に出かけることにした。

垂水遺跡
<<山寺峯の浦:垂水遺跡>>

千手院

千手院

千手院

<<山寺峯の浦:千手院>>

千手院
山寺の根本中堂前の石段を見上げながら、進むと分かれ道になる。 右側の道を行き仙山線の線路の下をくぐる。
千手院
右下に川を眺めながら5分ほど歩く。再び分かれ道。 千手院は左の方。すでに幟がはためいている。
千手院
左手に鳥居が見えてくる。 ここが目的の千手院。

この鳥居を、ついてる鳥居という。

平成16年(2004年)、納税日本一になった斉藤さんという方が奉納されたもので、 恋愛運をよくしたい場合は右の柱に抱きついて、金銭運をよくしたい場合は左の柱に抱きついて、 「ついてる」と10回となえると、ご利益があるそうだ。

また、この鳥居と、参道の石段の間には、仙山線の線路が通っている。 本数が少ないとはいえ、遮断機もなく、事故が起きないことを祈るだけだ。


本尊は、秘仏の千手観世音菩薩で、慈覚大師作と伝わる

天台の道
<<山寺峯の浦:天台の道>>
千手院の裏山には、慈覚大師円仁による山寺開山草創期の「古山寺」を彷彿とさせる、 垂水遺跡をはじめとする遺跡などが点在してる。

垂水遺跡に行くには、千手院の前を過ぎ、墓地の脇を抜ける道がある。

「天台の道」の入り口である。

天台の道


振り返って、観音堂を見下ろす。 まだまだ、序の口らしい。

天台の道

天台の道

しばらく上りの山道が続く。

垂水遺跡までは、訪れる人も多いらしく、比較的歩きやすく整備されている。

天台の道


分かれ道。

右は、垂水遺跡。左は、城岩七岩。 遠くに崖が見えてきた。 観音堂からは15分くらいの山道である。

天台の道
<<山寺峯の浦:垂水不動尊>>
天台の道 天台の道

天台の道

天台の道


岩の割れ目に不動尊像が安置されている。


上左の写真は、割れ目の上部奥にある。遠目でしか見えない。 上右の写真は、割れ目の外に置かれている。


先に行くと、慈覚大師が、開山草創期に修行をした宿跡や、大日堂の跡が残されている。

天台の道

天台の道

天台の道

<<山寺峯の浦:垂水稲荷>>
垂水不動尊の手前に岩の窪みがあり、古びた鳥居が立っている。 岩の壁には、風化でできた無数の穴が開いている。

岩肌に作られた穴のような段を踏んで、窪みに登ることができる。 荷物を下ろして下に置き、両手をついて登っていく。


狭いところなので、かなり広角のレンズを使わないと、全体を収められない。 構図的には、もう少し周りの景色も入れたいところである。


この鳥居が何神社の鳥居になるのかよくわからない。 さらに上に新しい赤い社があるので、稲荷神社ではないかと思う。

社のところまでは、坂になった岩の上を頭に気を付けながら上らねばならない。 よくこんなところにまで、社を建てられるものだ。

天台の道

天台の道

天台の道

<<山寺峯の浦:古峰神社>>
稲荷社から先ほどの分かれ道のところまで戻ったところに、似たような岩のくぼみがある。 こちらは、奥の方に、古峰神社と彫られた石碑が立っているので、名前が分かる。

でも、こちらの方が上りがきつそうで、上まで行くのは二の足を踏んでしまった。


無数に空いている穴は、岩の風化でできたものらしい。 まさに、この世のものとは思えない光景が広がっている。

天台の道
<<山寺峯の浦:烏帽子岩>>
最初の分かれ道まで戻り、城岩七岩に向かう。 まず最初に、烏帽子岩がドーンと目の前に立ちはだかる。

天台の道
<<山寺峯の浦:城岩七岩:弓張岩>>
城岩七岩は、対岸から眺めると、城壁のように見えることから名付けられたらしい。 ただ、道からは下の方に岩があるため、岩の形を楽しむことはできない。

天台の道

<<山寺峯の浦:城岩七岩:鏡岩>>


天台の道
<<山寺峯の浦:城岩七岩:兜岩>>
七岩を過ぎて、山道がきつくなる。

天台の道

<<山寺峯の浦:浄土岩>>






ここで、道が分からなくなった。 修行場経由で、根本中堂脇まで行けるはずなのだが・・。 残念ながら、一人では不安がまさり、引き返すことにした。

山寺

山寺

<<山寺:根本中堂>>
立石寺もよったので、根本中堂の写真を・・。 ただ、さすがに、奥の院まで登る気力はなかった。

今日はここまで。