2022年4月23日
 ももクロの春の一大事ライブを、福島のJビレッジで行うという発表があってから3年。 コロナの影響もあったのだが、延期に次ぐ延期で、ようやく開催の運びとなった。 前回の黒部の時は都合がつかなかったのだが、今回も活動範囲内ということで、勇んで参戦することにした。
 ただ、ライブだけではもったいないし、折角、太平洋岸まで出てきているので、 かねてから予定していた震災遺構の再訪と、遠野の探訪を計画することにした。

大國魂神社
<<いわき市:大國魂神社>>

白水阿弥陀堂

白水阿弥陀堂

白水阿弥陀堂

<<白水阿弥陀堂>>
Jビレッジに行く前に、かねて行きたいと思っていた白水阿弥陀堂に寄ることにした。

常磐道と磐越道が分岐するいわきJCTの傍にあるのだが、ICとしては、いわき湯本ICから向かうことになる。

浄土式庭園の大きな池の中にこじんまりとした阿弥陀堂が立つ。 東南西の三方が池に囲まれ、北側は山が迫っている。

反橋を渡って中島に渡り、さらに平橋を渡って阿弥陀堂に着く。 端正なつくりにすがすがしい感動を覚える。


この建物は、福島県で唯一の国宝建造物である。 東北地方では、国宝建造物は他に平泉の中尊寺金色堂・仙台の大崎八幡本殿がある。

阿弥陀堂は、永暦元年(1160年)、藤原清衡の娘で岩城の国主岩城則道の妻篤姫によって建立された。 篤姫は、夫則道の菩提を弔うために寺を建て、願成寺と名付け、その一角に阿弥陀堂を建立する。 寺の構造は、平泉の毛越寺や、無量光院の影響を受けているという。


建物もさることながら、内部にある仏像も立派なものであった。 中央に阿弥陀如来像、左右に観音・勢至の両菩薩像、外側に持国・多聞の二天像。 計五体の堂々たる木像が並んでいて、見る者を城陽文圧倒している。 すべて平安時代の作で定朝様式で、すべて国の重要文化財に指定されている。


ちなみに、「白水」は、奥州藤原氏の平泉の「泉」の字を分けたものと言われる。

大國魂神社

大國魂神社

<<大國魂神社>>
ここは、桜の季節の真っ最中。鳥居前の桜が満開であった。

養老2年(718年)に石城国がつくられたとき、当地に大國魂神を祀り、氏神とした。 付近は、奈良時代の廃寺跡や古代遺跡が散在している。 石城国府は、2kmほど離れた根岸遺跡が比定されている。

祭神は、
 大己貴命(おおなむちのみこと)
 事代主命(ことしろぬしのみこと)
 少彦名命(すくなひこなのみこと)
 須世理比売命(すせりひめのみこと)

現在の本殿は、延宝7年(1679年)の再建。


正面の大杉は神木とされるが、昭和8年(1933年)、落雷による火災にあったが、かろうじて蘇生している。
樹齢約1000年、樹高19m、胸高幹周り7.28m。

弁天島

<<波立海岸:弁天島>>
Jビレッジに向かって国道6号線を北上する。 途中に開けるのが、波立海岸(はったちかいがん)である。

海に突き出た岩の上に赤い鳥居が見える。 昔は地続きだったようだが、今は、島となり、橋でつながれている。

時間があれば、近寄って写真を撮りたいところだが、ライブの時間もあり、またの機会にした。

春の一大事
<<ももクロ春の一大事:ステージセット>>
普段は、ステージセットを撮ってはいけないのだけど、今回は特別に許可が出ている。 またとない機会なので、多めに撮ってしまった。

例によって、詳細はニュースサイトへ・・。

<<「春の一大事」で“笑顔のバトン”を福島へ:ニュースサイト「ナタリー」へ>>

春の一大事 春の一大事 春の一大事 春の一大事
<<ももクロ春の一大事:各地から>>


左は、滋賀県東近江市のとびだし坊や(発案は現東近江市の社会福祉協議会)。

下左は今回の楢葉町、浪江町、広野町の寄書。
下中は黒部市、下右はふじみ野市。

春の一大事
春の一大事 春の一大事