2019年1月12日
 新年早々、奥さんが雪見風呂をしたいから温泉に行きたいと言い出した。 例によって、あちこち調べて、何カ所か候補を挙げたのだが、その中に、自分の趣味を、いろいろと盛り込んでしまった。 その中の一つが奥さんにバカ受けで、結局、雪見風呂はどこかに行って、初詣の旅になってしまった。

筑波山神社
<<筑波山神社:出世稲荷>>

佐野厄除け大師
<<佐野厄除け大師>>
関東の三大師と言われる。すぐに思いつくのは川崎大師、そして西新井大師なのだが、違うらしい。 ここにも勘違い屋さんがいて、佐野厄除け大師に行くと三大師を制覇するものと思い込んで、ここに行くことにしたのだった。場所的にも、筑波に行く途中だったので、そのままの予定で行くことにした。

ちなみに、関東の三大師とは、
 青柳大師(群馬県前橋市:青柳山龍蔵寺)
 川越大師(埼玉県川越市:星野山喜多院)
 佐野厄除け大師(栃木県佐野市:春日岡山惣宗寺)
を指し、いずれも天台宗の寺院である。

佐野厄除け大師
<<佐野厄除け大師:本堂>>
お正月ということもあり、屋台が出たり、人手に対応するための看板や、交通規制があったりで、 普段とは違う、華やいだ雰囲気があった。これは、この後の諸寺社でも同様であった。

境内の中も、一方通行になっており、正面からしか参拝できないようになっている。

佐野厄除け大師
<<佐野厄除け大師:鐘楼・水子地蔵>>
このお寺の鐘は、黄金色に光り輝いていた。(左側の鐘楼の中) 撞木までも金ぴか。

佐野厄除け大師

<<佐野厄除け大師:東照宮>>
いつもながら、お寺の中に神社があることには違和感を感じる。 東照宮は、もちろん東照大権現(徳川家康)を祀っている。 家康の遺骸が日光に運ばれる途中、この地に一泊したとかで、そのため諸大名の寄進により、本殿が造営されたという。

佐野厄除け大師
<<佐野厄除け大師:さのまる>>
栃木県佐野市のゆるキャラ「さのまる」。 頭のどんぶりは佐野ラーメンとすぐわかるのだが、腰に差しているのが何なのか、よくわからない。

道路の反対側にある物産館に入ったら、佐野名物のいもフライが販売されており、これだということになった。 地元民以外にはよくわからないのではないかと心配になる。。

ちなみに、この日の昼食は、ご当地の佐野ラーメンを、おいしくいただいた。

佐野厄除け大師

佐野厄除け大師

<<佐野厄除け大師:元三大師堂>>
関東の三大師は天台宗のお寺であると書いた。したがって、ここでいう大師とは弘法大師のことではない。 天台宗の中興の祖といわれる、元三大師(がんさんだいし)良源のことを言う。

しからば、弘法大師の三大師はというと、
関東厄除け三大師といって、
 川崎大師(神奈川県川崎市:金剛山平間寺)
 西新井大師(東京都足立区:五智山總持寺)
 観福寺大師堂(茨城県香取市:妙光山観福寺)
の三寺を指す。

それにしても、建物の梁に貼ってあるお札の絵柄は、どこかで見たことがある。 これは、角大師といい、元三大師が疫病神を追い払った時の夜叉の姿を書き写したものと言われ、魔除けの護符として、 貼られているという。


<<佐野厄除け大師:お掃除小僧さん>>
境内の片隅で、子供たちの人気の的になっていたのが、この石づくりの小僧さんである。 タワシでお体を洗うことにより、丈夫な子、まめな子、よく働く子に育つと言われているとか。

となりでは、タワシが、一個300円で売られていた。

筑波山神社

<<筑波山>>
行列に並んで、佐野ラーメンをいただいた後、筑波山に向かう。 比較的遠くから、特徴的な、二つこぶの山が目に入る。 右側の頂が筑波山(男体山)で、標高は1000mに満たないものの、百名山の一つとされている。

筑波山には二つの頂がある。男体山(871m)と女体山(877m)といい、それぞれに、筑波山神社の本殿が置かれている。

なお、写真左側の頂は、坊主山(710m)ではないかと思われる。 女体山は男体山の陰に隠れているらしい。

筑波山神社
<<筑波山神社:大鳥居>>
入口にある赤い鳥居。ここをくぐって、神社に向かう。 遅い時間ではあるのだが、ここは少し閑散としている。 正月でこの状態だと、普段は、どんな感じなのだろう。

心配するまでもなく、境内に一番近い駐車場に、入れることができた。

筑波山神社
<<筑波山神社:隋神門>>
参道には神橋という建物?橋?(反り橋に屋根のついたもの)があるのだが、 修理中ということで、見ることはできなかった。

隋神門は、江戸時代(1811年)の再建。 重厚で、彫刻も素晴らしいものである。

門の脇の壁には、二階に上る急な階段が取り付けられていた。 (もちろん入口がふさがれ登れないようになっていた)

筑波山神社



筑波山神社

<<筑波山神社:大杉>>
樹高:30m、幹周9.8m、樹齢約700年。 別にご神木というわけでもないようであるが、高齢ということであがめられているようだ。

そばにある売店の店名が「杉本屋」というのが微笑ましい。

筑波山神社

筑波山神社

筑波山神社

<<筑波山神社:拝殿>>
筑波山神社は、筑波山をご神体とする。筑波山は男体・女体の二峰を持つため、それぞれの頂に本殿がある。

主祭神は、
 筑波男神(伊弉諾尊:いざなぎのみこと)
 筑波女神(伊弉冉尊:いざなみのみこと)
の二柱である。

中腹にこの筑波山神社があり、拝殿がある。 拝殿の奥には本殿はなく、本殿は山の上にある。

筑波山神社の脇から、男体山の山頂向けにケーブルカーが出ている。 また、少し離れたところからは、女体山の山頂向けのロープウェイもある。 その他、いくつかの登山路が整備されている。 また、男体山頂と女体山頂は、連絡路で結ばれており、約30分の行程となる。

頂上からは、関東一円が視界に入り、遠く富士山も望めるという。


拝殿の賽銭箱の上に大きな鈴。でも、紐がついていないので鳴らすことはできない。 よく見ると、切込みのところが、ハート形になっている。何かいいことありそうな・・。
筑波山神社
祭神が、男女の二神であることから、縁結び・夫婦和合・家内安全といったご利益があるとされている。 ハート形もそのせいかな?

筑波山神社
<<筑波山神社:春日神社と日枝神社:本殿>>
拝殿の隣、春日神社と日枝神社の本殿が並んであり、その前に両社共通の拝殿がある。

筑波山神社

<<筑波山神社:恵比寿神>>
春日・日枝両社の拝殿前に、ふくよかな姿を見せている。 皮膚がつやつやで、思わず手を触れたくなるよう。