1976年9月15日 念願の飛鳥路。レンタサイクルで一日回ることにした。
道端の何気ないところに、とんでもない昔の歴史が転がっている。 歴史が現実の生活の中で息づいている思いがした。

飛鳥路
<<橘寺>>

桧隈寺跡
<<於美阿志神社 桧隈寺跡>>


高松塚古墳
<<高松塚古墳>>
壁画が発見されたのは、この4年前の1972年のことであった。

まだ、感動が身近にあった感じで、その割には、本体の古墳は比較的小さく、 何も装飾されていない素朴な感じがした。



猿石

<<吉備姫皇女王墓:猿石>>
石塀の隙間から、薄暗い林の中を覗くと、猿石が見える。 なかなか、全体をカメラに収めることができなかった。

鬼の雪隠
<<鬼の雪隠>>
一本上の道端に鬼の俎板と名付けられた石造物がある。 それと組み合わせて、石棺だったのではないかと言われている。

天武持統檜隈合葬陵
<<天武持統両天皇 檜隈合葬陵>>
大阪や奈良にいると、古墳が珍しいものではなくなってくる。 普段、そこにあり、目に慣れてしまっている。

亀石

<<亀石>>
猿石や亀石、この後に出てくる二面石などを見ていると、ここ以外の土地とは違った文化が、 ここ飛鳥の地にあったのではないかと思えてくる。

二面石
<<橘寺:二面石>>
本堂の脇にある二面石。 案内板にいわく「右善面・左悪面 我々の心の持ち方を現したもの」。

三光石

<<橘寺:三光石>>


橘寺
<<橘寺>>
手前が経堂、向こうが本堂。

石舞台古墳
<<石舞台古墳>>
教科書のとおりの景色。 石舞台の中は、巨大な石室になっており、内部まではいることができる。

岡寺
<<岡寺>>


酒船石

<<酒船石>>
この当時は、まだ酒船石自体がそんなに有名なものではなかった。 気を付けないと見逃してしまうような、小さな看板に案内されて丘の上に。

なんと、石の上で休憩している人がいる。



首塚
<<蘇我入鹿の首塚>>
大化の改新のクーデターの際に暗殺された蘇我入鹿の首が、ここまで飛んできたという、言い伝えがある。 ここは、飛鳥寺の西にあたり、田んぼの中にぽつんと置かれている。

甘樫丘

<<甘樫丘>>
すでに夕刻。 林の中の道を上る。光の向こうには、甘樫の丘の展望台がある。

甘樫の丘は、かなり広い広場になっており、飛鳥一帯が眼下に広がり、特に、大和三山(畝傍・耳成・天香具)が一望できる。